現場監督に必要な「統率力」と「段取り力」
現場を束ねる「統率力」
現場で多くの職人や作業員をまとめ、作業を円滑に回すには、「統率力」が必要です。
しかし、職種が変われば常識や習慣すら異なり、まとめていくのは困難です。
そこで、統率するために必要になるのが、コミュニケーションスキルです。
上から物を言う態度はNGです。
あくまでも懇切丁寧に、作業に対する要望などを説明しなくてはいけません。
そうしないと現場の作業者は、作業がやり難く、モチベーションが低下してしまいます。
現場監督は、常に誠意ある態度で作業員達に接しなければなりません。
また、自分の判断に自信が持てず、決断力がないと、周囲から信頼を得られません。
いちいち職人からの進言に流されたり、厳しく言うべきときに言えなかったり、主体性なく自分で決断できない現場監督には、周囲も頼りようがありません。
自分の判断に自信を持ち、相手が納得するまで説明を続ける根気、忍耐力が必要なのです。
工程管理をスムーズに行う「段取り力」
もっとも重要な現場監督の仕事の一つに「工程管理」があります。
多勢いる職人にとって、工程管理がしっかりしていないとうまく行きません。
作業工程を計画したからといって、全員がその通りに動いてくれるわけではありません。
他社の仕事を並行して受けている職人もいれば、ほかの現場からの応援要請に応えないといけない職人もいます。
それらを掌握しながら工程を計画し、段取りを整えないとなりません。
ちなみに、段取りが完璧でも、突発的な事態が発生するのが常です。
そんな事態にも臨機応変に対応しなくてはなりません。
工程計画や段取りを常に頭に入れて、迅速に回答しないと、作業に影響が出てしまいます。
工程計画を頭に叩き込み、常に適切な指示が出せる状態にしておくことが大切です。
現場監督になるのも大変ですが、その後も日々是精進ですね。